はじめての方には薬膳基本のき
薬膳とは
薬膳は中医学の理論に基づいて作られる料理です。
食材の1つ1つには特性や効能があり、個々の体質に合わせて食材を選びだして美味しく調理し、体質の改善や強化、病気の予防などの目的を果たすための食事です。
「人は食べ物で養われている」という原点に戻り、誰が、何を、何のために食べるのか?を重要視し、お腹を満たすためだけの食事から健康で楽しい暮らしを得るための食事(食養生)を実践しているのが「薬膳」なのです。
体質
個々の体質も、中医学の理論に基づいて定義付けられています。
中医学的体質については、こちらで詳しく説明しています。
食材
食材の持つ特性とは、「味」や「性質」のことをいい、「味覚」を「五味(ごみ)」または「六味(ろくみ)」で表し、食材が身体に入ったときの寒熱性の働きをあらわしたものを「四気(しき)」で表します。食材の色でもそれぞれ働きが違うとされており、色も「五色(ごしょく)」で表します。また、それらの食材が身体のどこに働くかを「帰経」で表します。
これらの特性を考慮して目的に合わせ補う、除く、調和させる(「補、瀉、調」で表します)、それが薬膳です。