はじめての方には薬膳基本のき

はじめての方には薬膳基本のき

薬膳とは

薬膳は中医学の理論に基づいて作られる料理です。
食材の1つ1つには特性や効能があり、個々の体質に合わせて食材を選びだして美味しく調理し、体質の改善や強化、病気の予防などの目的を果たすための食事です。
「人は食べ物で養われている」という原点に戻り、誰が、何を、何のために食べるのか?を重要視し、お腹を満たすためだけの食事から健康で楽しい暮らしを得るための食事(食養生)を実践しているのが「薬膳」なのです。
薬膳の歴史について

体質

個々の体質も、中医学の理論に基づいて定義付けられています。
中医学的体質については、こちらで詳しく説明しています。

食材

食材の持つ特性とは、「味」や「性質」のことをいい、「味覚」を「五味(ごみ)」または「六味(ろくみ)」で表し、食材が身体に入ったときの寒熱性の働きをあらわしたものを「四気(しき)」で表します。食材の色でもそれぞれ働きが違うとされており、色も「五色(ごしょく)」で表します。また、それらの食材が身体のどこに働くかを「帰経」で表します。

これらの特性を考慮して目的に合わせ補う、除く、調和させる(「補、瀉、調」で表します)、それが薬膳です。

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薬膳の歴史

中医学を基礎とした薬膳は2000年あまりの歴史を持ち、それは後世に残された数多い書物の中に記されています。 原始時代 人々は生きて行くために自分の周りに何か食べられるものは無いかと探し求め、美味しく安全なものや有毒なもの

食べ物の性質・四気

食材の5つの性質「五性」 食材の五性とは、食材を食べた時、その食材が体を「温める」性質があるのか「冷やす」性質があるのかを 5つに分類したものです。 伝統的には四性(四気)といいますが実際には5つに分類するので五性としま

食材の帰経

食材の帰経 帰経とは食材や生薬がどの臓腑・経絡に入り有効的に働くかを示した道しるべです。 同じ「冷える」という性質を持っていても、バナナは大腸経に入り熱性の便秘に効果を上げ、梨は肺経に入り風邪などの咽喉の炎症などに効果を

食材の五色

食材の五色 食材の色は五色「青・赤・黄・白・黒」に分類され、それぞれに違う働きがあるとされます。 働き 余分な熱を鎮め、のぼせ、気分の高まりやイライラを改善する。 食材 セロリ、芹、ミント、緑茶、ほうれん草、春菊、三つ葉

食材の六味

薬膳では食材を食べた時の味覚によって、その味が体にどのように働くのかを分類しています。 食材の6つの味(六味) 六味とは「酸味(渋味)・苦味・甘味・淡味・辛味・鹹味」という6つの味を指しています。 この6つの味は食材その

薬膳の「補・瀉・調」

薬膳の「補・瀉・調」 薬膳は中医学理論に基づき、方剤の処方と同じように一定のルールに従って、目的に合わせ、 「補」足らない物を補う、「瀉」いらない物を除く、「調」陰陽を調和するに分けられます。 中医学では女性では28歳、

食材・野菜の効能

食材・野菜の効能

おばんざい薬膳 -楽食Story-(らくしょくストーリー)
おばんざい薬膳 -楽食Story-は薬食楽膳を基本として、身体に関するスペシャリストが楽しく美味しい薬膳を紹介しています。
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