瘀血(おけつ)体質
【瘀血】
「血」はサラサラで、体の隅々まで巡っている状態が理想的ですが、何らかの原因でその粘度が高くなり、停滞してくると体の各組織に栄養分を届けることができなくなって各臓器のはたらきも弱まります。
この状態のことを【瘀血(おけつ)】と言います。
瘀血は万病のもととも言われています。
<症状> |
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・顔色のくすみ ・唇の色が暗い ・しみ、そばかす ・目の下のくま ・おできや腫瘍などのしこりができやすい ・慢性的な肩こり、頭痛、関節痛 ・生理痛がひどく、レバーの様な血塊が出る |
<原因> |
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・過労 ・冷えと寒さ ・運動不足、不規則な生活、偏食 ・ストレス ・血・気の不足、巡りが悪い etc |
「血」の巡りが悪くなると、体のいたるところで痛みが起こったり、しこり、肌が黒ずんできたりします。瘀血の状態が進行していくと、血管の老化が進み生活習慣病を引き起こしたり、子宮内膜症や子宮筋腫などの婦人科系のトラブルに発展することもあるので、気をつけましょう。
「血」は「気」の力によって本来スムーズに流れますが、気虚(ききょ)や気滞(きたい)の状態であれば「気」のエネルギーが充分にパワーを発揮できず血の巡りも悪くなります。
また、瘀血から胃腸の働きに充分なエネルギーが運ばれず、消化吸収能力が弱り「血」の生成に悪影響を及ぼします。
瘀血→胃腸の働きの低下→気血不足→瘀血という悪循環に陥ってしまわないように、瘀血対策もしっかりしていきましょう。
血は冷えると固まる性質を持っていますので、体を冷やさないことも重要です。
薬膳ワンポイント
<食べ方>
食卓には黒酢や粉山椒など血行をよくする調味料や血液の巡りをよくするらっきょうの酢漬け、ピクルスなどを常備しておきましょう。
<生活習慣の改善のアドバイス>
血液は温かな環境で流れるのでシャワーより湯舟にゆっくりつかって体を温め、適度なストレッチの習慣をつけましょう。
<瘀血を改善する食べ物>
茄子、青梗菜、ニラ、黒木耳、パセリ、紅花、紅麹、シナモン、酢。納豆、酒粕などの発酵食品。
イワシ、サバなどの青魚。