長崎県島原市のひかわ第一幼稚園では、園児へ丁寧な手作りの給食を提供されています。
給食では園児の骨の成長を考え、本場平戸から直送の煮干を食べやすいように園で丁寧に乾煎して給食と一緒に出されています。
この煮干、ふんわり柔らかく、香ばしい香りがしてとっても美味しかったです。園児たちも「煮干大好き~!」と、ニコニコして食べていました。
出汁は北海道産の昆布から丁寧にとったり、食べ物アレルギーがある園児には、原則みんなと同じメニューでアレルギーの食物だけを調理のときに取り除いて作ったり、とても愛情のこもった給食を出されています。
その食育活動の一環として楽食Storyの薬膳ガイド 黒川眞妃子先生も薬膳給食レシピ考案や、講習会、保護者の方向けの調理実習会などの機会も頂いています。
今回は、園児たちと一緒に5つの味を体験しました。
5つの味とは「甘み」「苦味」「酸味」「塩味」「うまみ」です。
それぞれの味を体験する園児たち。
いままでは“味”を、おいしいとか、好き・嫌いで感じていたと思うのですが、こらからは、辛い、苦い、甘いなど、味覚を敏感に働かせて味わってくれるといいですね。
園児たちも、この講習会を通して「これからは好き嫌いせずに食べる」といってくれたり、「楽しかった」といってくれました。
講習が終われば、みんなお待ちかねの薬膳給食です。
この日の献立は、ひじき入りのハンバーグにブロッコリーのごま酢和え、長芋と卵のトロトロスープでした。11月ともなれば風邪がはやりだしますので、呼吸器を強めウイルスに対する抵抗力、免疫力をつける食材、長いもを使ってスープにすると、体も温まり風邪予防になります。
園児たちは、黒川先生に質問攻め。
ご飯のことを質問したり、最近の出来事を報告してくれたり。
園児たちのたわいもない会話がとてもかわいくて、先生も顔がほころびっぱなしでした。毎回先生に会えることを楽しみにしていてくれているそうです。
こういった機会をきっかけに、「食べること」に興味をもち、その大切さを理解して、しっかり食べて健康に育ってくれるといいですね。