【第十一回 前編 ダイエット】 きっちりおだしでゆるゆるダイエット-おかず編-
薬膳ポイント:ヘルシー食として世界から注目される『太りにくく健康的』な日本食は素材ばかりではなく、その秘密は『だしの威力』にあります。
【前編 だしで作るおかず】
昆布のグルタミン酸と鰹節のイノシン酸を合わせると、旨味成分が5倍になり味に深みが出ます。
グルタミン酸は脂肪を溜めにくくするのでダイエットにピッタリ!
【だしの効能】
- ■昆布
- グルタミン酸:脂肪をためにくくする。
- アルギン酸:食物繊維で腸内でのコレステロールの吸収を抑える。
- アスパラギン酸:エネルギー代謝を活発にし、疲労回復や滋養強壮に有効
- フコダイン:ヌルヌル成分で免疫強化
- ■かつお節
- ヒスチジン:満腹中枢を刺激し、過食を防ぎ、交感神経を刺激し、脂肪の分解を促進
- アンセリン:体内酵素を活性化し、筋肉の働きを維持し、疲労の蓄積を防ぐ。
- ウロカニン酸:抗酸化作用で、肌を紫外線から予防する。肌の乾燥を防ぐ。
今回は前編・後編の二回に渡って一汁三菜をお送りします!
・前編 だしで作るおかず(主菜・副菜)
・後編 だしで作る主食と汁物
だしの取り方
分量
水1Lにつき、昆布10g、かつお節30gの割合です。
だしは余ったら冷凍することも出来ます。
【一番だし】
-
1.鍋に水、昆布を入れて弱火にかけ、ゆっくりと加熱します。
鍋全体がふつふつと泡だって、湯がブクブクし始めたら、昆布を取り出します。
※時間があれば、火にかける前に30分ほど水に浸しておくと良いだしが出ます。
- 2.完全に煮立ったら、かつお節を入れ、軽く沸騰するくらいの火加減で2~3分煮ます。
-
3.さし水をし、だしの温度を下げかつお節が沈むまで待って、ザルにキッチンペーパーを引いてこします。
※このときに絞るとエグミが出るので絞らないこと。
【二番だし】
- 1.一番だしを取った後のかつお節を鍋に入れ、さっきと同量の水を加えます。沸騰したら弱火にして、約10分間煮出します。
- 2.火を止めたら香り付けで10gのかつお節を入れて1~2分。ザルにキッチンペーパーを引いてこします。
山芋と菜の花の煮浸し
材料(4人前)
- 人参
- 山芋
- しいたけ
- 菜の花 その他お好みの具材
- 一番だし 200cc
- 醤油 大さじ1+1/3
- 酢 大さじ2/3
山芋と菜の花の煮浸し 作り方 調理時間30分
※だしを取る時間は除く
- 1.お好みの野菜を切ります。
- 2.野菜を湯がきます。葉物は最後に入れます。
- 3.出汁に漬けます。
トマトとタコのおでん
材料(4人前)
- 昆布
- こんにゃく
- タコ
- トマト
- アスパラガス
- 昆布だし1000cc
- みりん 大さじ1
- うすくち醤油 大さじ1+1/2
- 塩 小さじ2/3
トマトとタコのおでん 作り方 調理時間30分
※だしを取る時間は除く
-
1.昆布は結んで結び昆布を作ります。
タコは切れ目を入れ、アスパラははかまを取ります。
タコは煮ると固くなるので、切れ目を入れておくと食べやすいです。
- 2.結び昆布、こんにゃく、タコを味付けしただしに入れて、強火でひと煮立ちさせたら弱火にして15分煮ます。
- 3.トマト、アスパラガスを入れてさらに1分したら火を止めて味をなじませます。