【第十五回 むくみデトックス】 日本の夏に嬉しい冬瓜料理
薬膳ポイント:冬瓜は熱のこもりを除き、咽の渇きをいやし、水分代謝の調節に働く、夏の優秀食材です。
冬瓜は夏野菜ですが、切らずに10度前後の場所で保管すると冬まで貯蔵できるので「冬瓜」と名づけられています。
低カロリーで水分をたっぷり含み、夏の咽の渇きや暑気あたりの解消に役だちますが、何よりカリウムを多く含み、優れた利尿作用を持つので、湿気の多い日本の夏に嬉しい野菜です。
下ごしらえ
- 1.冬瓜を外皮・内皮・果肉に分けます。
冬瓜の煮物
体を冷やす性質をもつので、梅雨時季に浮腫みは取りたいけどお腹が冷えている人には海老や生姜など体を温める食材と合わせるのがポイントです。
材料(4人前)
- 冬瓜の果肉 600g(1/8カットくらいを一口大にしたもの)
- しょうが 1個
- 片栗粉 大さじ1
- だし 300cc
- 酒 大さじ1
- みりん 大さじ1
- 醤油 大さじ1
冬瓜の煮物 作り方 調理時間30分
※だしを取る時間は除く
- 1.冬瓜はアクが出やすいので下茹でをします。
- 2.ザルにとって、今度はだしで火にかけます。
アクは、10分程度茹でて
出たものをしっかり取ればOK
- 3.エビは皮、背わたを取ってお酒をまぶし粗めにたたく。
- 4.2が沸騰したら3のエビを入れます。
最後に生姜の千切りを混ぜて出来上がり。
- 5.再沸騰したらアクを取る。
- 6.冬瓜に火が通ったら(爪楊枝が刺さるくらい)しょうがの千切りを入れて1分くらいで火を止め、水溶き片栗粉でとろみをつけて出来上がり。
冬瓜のきんぴら
材料(4人前)
- 冬瓜の外皮
- 酒 大さじ1
- さとう 大さじ1
- 醤油 大さじ1
- オイスターソース 大さじ1
- みりん 大さじ1/2
- 胡麻 大さじ1
- 七味 お好みで
- 3.胡麻・七味以外の調味料を入れて水気が飛ぶまで炒める。
- 4.胡麻と、お好みで七味を加えて出来上がり。
水溶性の食物繊維の多いこんにゃくと一緒にきんぴらにすると便秘解消になります。
冬瓜のスープ
夏の盛りにはアサリやワカメなど体の熱をさます食材と合わせれば暑気あたりに解消に。
材料(4人前)
- 冬瓜 600g(1/8カットくらい)
- アサリ 1パック
- 乾燥ワカメ 適量
- 塩 少々
- うすくち醤油 少々
- 2.アクを取ります。
アクは、こまめに取ることで味が全く変わります。
- 3.戻したワカメを入れ、塩・うすくち醤油で味付けをして、すだちを絞って出来上がり。
完成
- ガラスの器に盛り付けると夏らしいですね。